
どーもみなさん!!かみやんです。
今回はですねー、インド経済についてです。
「新興国の勢いがなんかすごい。」というのはみなさんよく聞きますよね。
でもなぜ急成長してるのでしょうか?
人口が増えているからなのか、人口が増えるとほんとに経済が急成長するのか?
はい、正直僕は全然知りませんでした。
インドの成長率は、アメリカや中国を凌ぐ勢いです。
今回はなぜインドが成長しているのか、個人的に気になったので書きます。
なんとなくは分かる人もいると思いますが、
なぜ経済成長してるのか?そもそも経済成長しているとはどういうことか?
そんな疑問も明確にしていきましょう。
GDP成長率
一概には言えませんが、経済がどのくらい成長しているかは GDP(国内総生産)を見てみましょう。
この成長率に目を向けると、インドの勢いが分かります。

GDP はアメリカと中国の2強ですが、グラフを見るとインドが中国を抜く年もあります。中国の勢いもすごいですが、インドがちょっとやばいです。*G20の中でもほぼトップ。
現状の GDP は6位ほどですが、成長率はアメリカや中国を凌ぐ勢いがあるのがインドです。
正確な成長率を見るには GNI(国民総所得)なども見る必要があるそうですが、ちょっと今回は難しいので辞めます。
ちなみに GDP について良く分かってない人は僕と一緒に軽く把握しておきましょう。
要は、国民や政府の消費・支出や貿易収支(輸出額から輸入額を引いた額)などの合計したものが GDP です。
成長率を出すには下の計算式を使いますが、今回は特に使わないので計算式だけ載せておきます。
そして GDP には2種類あり、「名目GDP(単純に儲けを合計したもの)」と「実質GDP(名目GDPから物価変動を引いたもの)」があります。
「名目GDP」は、その時点の経済規模が分かります。
「実質GDP」は、物価変動を除いた数値のため、環境に左右されない経済の実状を知るのに適しています。
なので一般的に、正確な経済成長率を見るときは「実質GDP」を見ます。
インドは実質GDPが爆伸びしていたということです。
補足ですが1人当たりの GDP (GDP ÷ 人口)を見ると、国民1人1人がどれくらい豊かか、経済がどのくらい効率的に動いているかなどが分かります。
これは人口が少ない国の方が高い傾向にありますが、1人当たりの GDP が低いということは、まだまだ改善余地があり、伸びしろがあるということです。
インド経済成長 3つの理由

それではなぜインドの成長率がすごいのか、3つ上げていきます。
人口の若さ
みなさんご存じだと思いますが、インドは中国に次ぐ人口の多さです。
人口は約14億人ほどで、2026年頃には中国を抜き最大になると言われています。
そして注目したいのはインドの年齢層の若さです。
約40%が20歳以下と、日本とはほぼ真逆の『多子若齢化』です。
人口ピラミッドだと【きれいなピラミット型】になります。
人口の多さが経済成長に直結するわけではないですが、多ければそれだけ国の生産性も上がり、
しかもこれから若い世代が活躍する『人口ボーナス期』に入ります。
新興国の経済成長率が上がっているのは、こうした若い世代が増え続けていること、
さらにまだまだ整備されていないところが多い、所得が低いことなど、まだまだ改善の余地を残していることが関係しています。
しばらくは経済成長していくんじゃないかなと思います。
IT大国&英語至上主義
インドでは、貧困の問題や身分制度、国内の仕事が少ないなど、まだまだ今も問題がたくさんあります。
そこに新しく登場したIT産業です。
IT業界では身分や就職に関係なく働けるので、完全実力制で稼げるIT産業がインドで爆発的に発展したと言われています。
電力や道路・金融・教育、農業などもプログラムによって管理し、インフラを改善していっていることも経済成長につながっているということですね。
ちなみにインド人 CEO がすでに増えていることも有名です。
Googleやマイクロソフト・Twitterなど、かの有名な企業のトップはインド人に変わっています。他にもアドビ・IBMなどもですね。
着実にITを使って力を付けてきています。
若い世代も貧困から脱却するために、勉強しスキルを身につけているのが現状です。
なので長期的に見て、新興国はこれからも上がってくるんじゃないかと思います。
ITの需要はすごいですね。
日本との教育の違い
こちらもみなさんご存じだと思いますが、子供の頃から教育にも力を入れており、学校の勉強法もまた変わっていることは有名ですよね。
かけ算は、なんと99の段まであるらしいです。
数学は有名ですが、驚くのはそういった授業をすべて英語で勉強しているということです。
インドの母国語は英語ではありません。
インドには、国内で約18言語ほどあるそうで、国内でも言葉が通じないこともあるほどです。

ヒンドゥー語だけじゃないよ。
国内で仕事を獲得するのが難しい側面もあるため、初めから海外で働くことを視野に入れた教育、異文化の中でどう生き抜けるかを重視し、集中的に教育が行われている訳です。
どこでも通用するIT・英語を駆使し、世界に進出していることが経済成長している要因じゃないかということですね。
補足ですが、アメリカとインドの時差は12時間です。
アメリカとインド共同でシステム開発やなにかをする際、1日中交互に稼働できます。
実はこの2か国は、最強タッグなんです。
インドの思考法
日本は豊かな国です。
インドは日本ほど豊かではなく、先程も言った通り貧しい人も多く、資源も限られています。
生きていくためには、自分で意思決定をし、どんどん行動を起こしていかなくてはいけません。
日本人の特徴は、まず地盤を固め、入念に準備してから行動していく性質があります。
その点インドは、まず地盤を固めるのが大変です。
なので常に不確実な状況下で行動していくことが求められます。
日本人が行動を起こし、いざ問題が起こると耐性がないということがよく取り上げられますが、
その点インド人は、常に不確実な状況下なので、問題解決能力に優れています。
その根底にあるのが、みなさんご存じでしょうか?
インドで古くから伝わる「ジュガード」という思考法です。
「ジュガード」については詳しく説明されている下のサイトをどうぞ!
僕が説明するよりも格段に分かりやすいと思ったので載せておきます(笑)↓
要は思いつきレベルでもどんどん行動し、問題が起こればその都度改善していく思考が、昔から根付いているんですね。
インド人はアピール力もすごいので、世界の中でも一目置かれる存在になりつつあります。
こういう点も、見習わなきゃいけないなと感じます。

日本はなにするにも決断が遅すぎる。
そんなことを言われてる話もあるそうですよ(笑)
まとめ

このように経済成長している裏には、しっかりした理由があります。
ただ人口が増えているからではありません。
もちろん今回のように、コロナやなにかしらの理由で経済が下がっていくことはありますが、
長期的に見たら、まだまだ強いんじゃないかなと思います。
こういった他の国の良いところは、日本も、そして自分も見習っていかなくてはいけないなと思います。
新興国が、これからどうなっていくのか、楽しみです。
最後までありがとうございました。ではまた。
*G20とは-リーマン・ショックを機に、経済・金融危機に対処するため集められ、そのまま毎年行う会議へと格上げされたもの。
参加国は、G7(日本・アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツ・フランス・イタリア)、欧州連合(EU)、ロシア、中国、インド、韓国、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、サウジアラビア、メキシコ、トルコ、南アフリカ、インドネシアのこと。+中央銀行